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少し遅めの新年会。京都で和食が食べたい、とのリクエスト。
どこにしようか考えていると、そのまた後日、電話がかかって来て、
お友達が前に行った「桜田」が良い、との指令が下り
直前に予約し、何とか席が取れたので、激しい雨足の中いざ京都
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烏丸通仏光寺近くの小路にあるお店。凛とした店構えはさすがに京都らしい。

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1月下旬の季節を表現した花。
寒さに耐え忍び咲き誇る椿と蕾を今にも開こうかという紅白の梅。
梅昆布霰茶はどこかで見た事のある器だな、と思っていたら招福楼と同じ。

「先附 唐墨大根・たけのこと子持ち昆布」
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大根は小さな角切りとおろし。唐墨の塩分を洗い流す大根の辛味と甘み。
新物のたけのこが料理屋さんにはもう出始めているのですね。
美しい鴛鴦の器に溜息。

「椀物 白子と蕪の吹雪仕立て」
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末広椀に白子の蕩けるような濃厚な旨味。
出汁の香りはごくごく控えめで蕪と柚子の香りが匂い立つ。
「椀の成功は懐石の成功を意味する」とは招福楼店主中村秀太良の名言だが
日本料理に行くとお酒で喉を潤し、先附で旬を、次いで椀物で出汁を、向附で素材を
堪能する楽しみがあるが、その出汁の味が品が良すぎて物足りない。
椀蓋を開けた時に、湯気と一緒に溢れ出る出汁の香りこそが
懐石前半の華である、とすら思うのだが素材の香りしかしない、というのは寂しい。

「向附 烏賊・鯛・鮪」    「蒸物 このわたの飯蒸し」
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造里には醤油と好みに因って使い分けるちり酢。非常に美味しい。
薬味とポン酢の加減が絶妙。家に持って帰りたいくらい。
このわたが苦手なので蒸物に関してはコメントを差し控えさせていただく。
ただ、このタイミングでの飯蒸しにしては餅米が多すぎる。

「八寸 真魚鰹・青首大根・黒豆・叩き牛蒡・甘鯛の昆布巻き・白和えなど」
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坂高麗左衛門作の見事な萩焼の重箱。
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1月の日本料理はまだまだ正月らしさが残っている。
それを喜ぶべきか否かは個人の好みだが私は後者。
年末はおせち作り→三が日におせち料理に舌鼓を、とどっぷりおせち料理漬けだったので
また、おせち料理か~と思ってしまう。
前に1月に和食に行った時もそう感じた事を思い出す。

「止め肴 蛤・蟹・数の子」「強肴 堀川牛蒡・海老芋饅頭」
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こんなに彩りのない京料理も珍しい、と言うくらい地味な色合いの強肴。
出汁はやはり薄い。何故?

「食事 海老芋・金時人参・薄揚・芹の炊き込みご飯」
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食材が重なっているからか、残り物で編み出したかのような印象を受ける。
出汁の味わいも薄い。炊き込みご飯独特のグッと具材の旨味と出汁が
米に炊き含まれたような味がしない。
塩を使って辛うじてお客さんに出せる味付けに合わせたような浅い味付け。
何故?

「水菓子」             「和菓子」    
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ほうじ茶のババロアとグレープフルーツ羹。
自家製の和菓子。女性客が多いからかデザートはボリュームたっぷり。


昼懐石だと満足するのかもしれないが、夜だとイカンでしょう~。
何かこう・・・足下を見られているような食材回し、という気がするのは私だけか?
ひとり15000円のコース料理でこれ?
敷居が低いのは客として入りやすいのだが、この構成だと次に行く気になれない。
食材の質・器はさすがに良いが、使用している品目が少なく寂しい。
何よりも、出汁の香りや味わいが薄く、塩の塩気が印象に残った。
何事も突き詰めるとシンプルになっていくのは道理だが
突き詰めた先の答えが遥か彼方地平線のずっと向こうへ突き抜けて行かずに
浅瀬に戻って来てしまったような印象。
何故?未だ疑問が残る。
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2012.01.23 


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